久しぶりにやってきました。皆さんお待ちかね のすけ の欲望をダラダラと吐き出すだけのこのコーナー。アクセス数見る限り、意外と需要はあるようなので調子に乗ってどんどん書いていこうと思います。
今回のテーマはタッセルローファー。
既に季節は春を過ぎ、初夏も通り越して真夏の入口というところではありますが、来年の夏も見越してご覧ください。
なんでタッセルローファー?
昨年、マニュファクチャーズのコインローファーでめでたくローファーデビューを果たしたわけですが、それからというものローファーに対する興味が尽きません。
怠け者の語源の通り、なんせ履いてて楽ちんです。夏はもうこれ以外の革靴履けないんじゃないかと心配してます。
そしてやっぱりローファーってデザインがいいんですよね。なんで今までスルーしていたのか不思議なほどに、心惹かれるデザインです。
以前は、「タッセルなどという訳の分からないフサフサが付いた靴は履くまい」と思っていたんですけど、ここにきてタッセルローファーに対する興味がむくむくと湧き上がってきました。人間て変わるものですね。今ではあのフサフサのことが頭から離れません。
欲しいタッセルローファー!
それでは!元気よくいってみましょー!
JM Weston 162
まずはみんな大好きJM Westonから、162ことマントンタッセルローファーです。
ウェストンのタッセルローファーといえば173が定番ですが、162はわりと新しい品番です。いつからラインナップされているのか分かりませんが、たぶん1年前くらいから?
173はスキンステッチのモカが特徴ですが、こちらは普通?のつまみモカです。つまみモカなんで手縫いではあると思いますけどね。
173も162も試着させていただいたことがあるのですが、162のほうが好みのフィッティングでした。試着したのも半年以上前なんで、記憶は定かではありませんが、173はアーチとカカトのフィッティングで楽に履けるような木型だったような。誤解を恐れず言えばCrockett&JonesのCavendish3みたいな感じでしょうか。
対して162は全体的にコンパクトなフィッティングです。バチバチでゴリゴリな感じですね。173に比べると現代的な木型というやつでしょうか。その分、修業は必須だと思われますが。でも修業したくてウェストン履くみたいなところもありますからね。むしろウェルカムです。
見た目も162のほうがシュッとした細身のシルエットになっていて、その点も162のほうが好みですね。
そして極めつけ、162の情報が全くネットに上がってないんですよね。そもそも のすけ がマイナーなプロダクトが大好物という性癖があるので、そういったところでも162に惹かれます。
ただ、もう一度履いてみたら173に心変わりする可能性も十分あります。なんにせよ、もう一度履き比べてじっくり検討したいですね。
三陽山長 鹿三郎
続いては三陽山長の鹿三郎(ろくさぶろう)。
こちらは今回紹介する中では唯一、革紐が編み紐のタイプです。編み紐がいいアクセントになってますね。
木型はR2010Sというスリッポン専用ラストが使われています。甲が低く、カカトは小振りなガチッとした履き心地の木型です。
こちらも試着した感覚としては、ウェストンの162同様、現代的な木型というイメージ。ただ、鹿三郎のほうが甲も低く、カカトも小振りな印象です。162は全体的にタイトな作りで足全体でフィッティング、鹿三郎は二の甲とカカトでフィッティングさせ一の甲は比較的ゆとりがある感覚でしょうか。
カカトのフィッティングという点では、今まで試着したローファーの中では一番食いつきがよかったです。試着した限りでは、全く抜ける気配がありませんでした。
カカトに拘りのある のすけ としては、ポイント高いです。さすが三陽山長。
インスタとかでもあまり見かけないモデルですが、もっと評価されてもいい靴だと思いますね。
CARMINA 80367
お次はカルミーナのタッセルローファー。
カルミーナはタッセルローファーと一口に言っても、めちゃめちゃデザインが多く、さらに素材、木型違いで様々なモデルが展開されているため、厳密に特定のモデルを指すことはなかなか難しいのです。
そもそも、カルミーナの公式サイトからだと既製品とほぼ同額でパターンオーダーできちゃいます。信じられないと思うんですけど、これほんとの話です。
と、いうことで80367という品番もパターンオーダーの際に選択できる品番で書いてます。
リンク先の既製品ではフォレストという木型が使われていますが、のすけ が狙っているのはウエタムという木型です。
こちらもスリッポン専用の木型で、三陽山長のR2010Sと同じく、二の甲とカカトでフィッティングさせる設計です。
こちらも試着したことがあるのですが、マイサイズの在庫がなく、前後のサイズでしか履けてません。感覚的にはなかなか良さそうな木型ですし、カルミーナは のすけ と相性のいい木型が多い印象なので、かなり気になってはいます。
そもそもカルミーナ自体、革靴に興味持ち始めた時くらいから気になってるブランドなので、常になにかしらの候補に入り続けているんですけどね。今まで買ってないのが不思議なくらいです。これは遂にカルミーナのターンが回ってきましたかね。
SAINT CRISPIN’S 643
最後はサンクリスピンの643というモデル。
サンクリスピンは東欧のセンスとヨーロッパの品が上手く調和しており、以前から気になっているブランドの一つです。唯一無二という感じがありますね。
さて、この643というモデル、今まで挙げてきたタッセルローファーと比べるとモカが短く(?)なってます。モカが短くなったのに存在感は増しており、ややカジュアルな印象でしょうか。東欧靴のセンスを感じる。
モカが短いという点では、マニュファクチャーズのローファーにも通じるものがあります。ちょっと変わったデザインが今の気分なのかもしれません。
そしてサンクリスピンといえばクラストカーフ。色が抜けやすいという普通に考えたら欠陥品なわけですが、その逆にガンガンに色が入ります。つまり、自分好みのエイジングが楽しめるというわけです。靴バカ以外を置いてけぼりにする革、最高すぎます。
またフィッティングについても、あちらこちらで良い噂を聞きます。サンクリスピン以外履けない足にされちゃうとかなんとか。
ただ、取り扱い店が少なく、冷やかしで試着するには高価過ぎるとなかなかハードルの高いブランドです。試着するにも相応の覚悟を持って挑みたいところ。
まとめ!
と、いうことで のすけ がいま気になるタッセルローファー4選でした。
気持ちとしては、本命:ウェストン、対抗馬:三陽山長、大穴:サンクリスピン、という感じですかね。や、カルミーナも全然欲しいんですけどね?
ウェストンは のすけ が絶対的な信頼を寄せるブランドですし、三陽山長はフィッティングに間違いのないブランドです。サンクリスピンは、上述の通り試着のハードルが高いブランドですが、試着したら最後、支払いを終えて店を出る場面が想像できます。
まあタッセルローファーは一足しか持てないって法もないんで、順繰りに買っていく未来もあり得るとは思います。保管場所さえ確保できればですけど。
なんにせよ、もう一度じっくり試着をして、じっくり考えてみたいと思います。
今回も最後まで無益な記事にお付き合いいただきありがとうございました。
またタッセルローファー買ったら報告しますんで、乞うご期待!!
コメント
私自身40年以上前のPOLOラルフローレンのタツスルスリツポン(今はもう製造していないと思います)が気に入っており、今だに履いております。リーガルが製造していたのですが、リーガルよりもオールデンに近い形です。同じ頃やはりリーガルが製造していた
アランフラツシヤーのタツスル部分が花結びの茶色のスリツポン、2足とももうすでに手に入らないので、手入れと補修をしながらまだ履き続けたいと思っています。
Arthurツキモト様
コメントありがとうございます。
ラルフとアランフラッシャーのタッセルとは渋いですねぇ。
それほど昔のリーガルだとクオリティもかなり高そうなので羨ましい限りです。
エイジングも相当進んでいるでしょうし、希少性も相まって唯一無二の靴かと思います。
結局はそういう靴に勝るものはないので、私もその域に達せるよう精進いたします!