こんにちは、のすけです。
今回紹介するのは、パラブーツ(Paraboot)のプレヴェール(Prevert)です。
この靴は某オークションサイトで購入したのですが、パラブーツのMTO品であるという記載はあったのですが、商品名についての記載は特にありませんでした。
ただパラブーツのHPを見る限り、プレヴェールだと思いますのでプレヴェールということで紹介していきます(ちゃんと聞いとけよ。)
今回のプレヴェールはビジネスラインのモデルですが、白いステッチが軽快な印象を与えるためカジュアル用の革靴になります。
しかし!ただのカジュアル用ではなく、雨の日でもがっつり履ける全天候型の革靴になります!
詳細についてはこれから紹介していきますが、アッパーは「オイルドグレインレザー」という雨にも傷にも強い最強の革が使用されています。
ジーンズなどのカジュアルな服装でガシガシと履ける靴になります。
今回は中古のMTO品ということで詳細不明な箇所もありますが、分かっている範囲でこの靴の紹介をしていきます。
パラブーツとは
1908年にフランスにてレミー・リシャール・ポンヴェールが創業したシューメーカーです。
1926年にポンヴェールさんがアメリカに渡った際に、アメリカ人が履いていたラバーブーツに可能性を感じ、帰国後ゴム底の靴を開発します。このゴム底に使われたのが、ブラジルのパラ港から輸入した天然ラテックスです。つまりパラ(のゴムを使った)ブーツというわけです。
日本で有名なのはシャンボードやウィリアムですね。のすけもグレインレザーのウィリアム欲しいです。
パラブーツといえば、社名の由来にもなっているラバーソールが有名です。普通、ラバーソールというとダイナイトソールやリッジウェイソールが有名ですが、パラブーツで使われているのは自社製のラバーソールです。
つまり、パラブーツのラバーソールを味わえるのはパラブーツだけ!ってことです。
ブランドの出自に関するところを今でも守り、こだわっているってかっこいいですね。
またパラブーツといえば、リスレザーとノルウェージャン製法でも有名ですね。
リスレザーとは革にワックスとロウを含ませた、耐水性に優れた革のことです。革に油分をたっぷりと含ませることで水を弾く、ということですね。
ノルウェージャン製法はウェルトをL字に固定することで、アッパーとソールの間に水が浸入するのを防ぐ製法のことです。
この自社製のラバーソール、リスレザー、ノルウェージャンウェルト製法の3つを備えた、最強の雨用靴として高い人気を誇るシューメーカー、それがパラブーツです。
パラブーツ プレヴェールの紹介
まずは簡単にプレヴェールの紹介です。
デザインは外羽根のUチップですが、ドレスラインのモデルである為、以前ご紹介したJMウェストンのゴルフと比べるとスタイリッシュな見た目になっています。
またゴルフと違い、つま先に縦に入る縫い目ががありますね。
ちなみに中古で買ったといってもかなりきれいな状態での購入でした。
MTOしてから時間は経っているような雰囲気でしたが、実際に着用されたのはほんとに数回レベルだと思います。
上で「パラブーツと言えば、ラバーソールにリスレザーにノルウェージャン製法!」と言ってますが、こちらのプレヴェールはリスレザーでもなければ、ノルウェージャン製法でもありません。
なんならプレヴェールなんてモデル、ネット検索してもほぼ何の情報も出てこないです笑
自分でもよくこんな変化球仕様の靴を買ったなと思うわけであります。
カラーについての情報はネットでは特に見つけられませんでした。
写真ではよく分からないかと思いますが、茶色いようなベージュっぽいような色味です。
実際は写真で見るよりももう少し薄いような感じです。
ちなみにこのプレヴェール、靴紐も太い丸紐でスニーカーのような紐になっています。
パラブーツのHPを見ると、プレヴェールは通常の丸紐が使用されるのがデフォルトのようなので、これもMTOで変更されたのかもしれませんね。
サイズは7です。
オイルドグレインレザー
購入時の商品説明で「オイルドグレインレザー」という表記が使われていましたが、これが正式名称かどうかも分かりません。
ただ一つ確かなことは、油分を多く含んだシボ革であるということです。
雨に強いオイルドレザーと傷に強いグレインレザーを掛け合わせることで、どのような場所にも気にせず履いていくことが出来る最強のレザーとなるわけです。
実際、雨の日も履きましたが雨ジミが出来るようなこともなく履くことができました。
しかもこの革、表面に特殊な加工が施されているようで、オイルドレザーにも関わらずさらっとした手触りになっている。
また見た目にもオイルド感はあまりありませんね。
そして油分はたっぷりだし、グレインレザーだしでとにかく柔らかいです。
履いててホントに楽です。もうスニーカーなんじゃないかって感じですな。
遠目から見ると普通のスムースレザーにも見えますが、近づくとその印象が変わるというのが面白いですね。
ソールにはActivソールを使用
上でもご紹介しました自社製のActivソールというラバーソールが使用されています。
Activソールというのはドレスライン専用のソールのようで、カジュアル感を抑えつつ、耐久性や滑りにくさを備えています。
実際、雨の日でも全く滑りません。
ダイナイトソールとかって、雨の日だと意外と滑ることあるじゃないですか。
でもこのActivソールはほんと滑りません。すごいな。
あと適度にクッション性があります。
革靴でクッション性なんてほぼ味わったことなかったので、最初は驚きましたね。
歩いててホント楽です。もはやスニーカーです。
プレヴェールを使用しての感想
プレヴェールは購入してから半年ほど経ちます。休日しか履いていませんが、その履き心地の楽さから登板回数はなかなか多めです。
ほぼ新品なのにこの快適さはすごいですね。
ジーンズに合わせて履くことが多いのですが、カジュアルな服装でも固くなりすぎず、くだけすぎずでほんとに合わせやすいんですよね。
しかも履いててあまり気を使わなくていいですしね。ガシガシ履いていける感じも気に入っています。
ということで使い方としてはほんとにスニーカーと一緒です笑
履いてて歩いててホントに楽なんだよなー。
これで会社に履いていける感じだったらどんなにいいことか。
ちなみにメンテについては、購入時に一度タピールのレーダーオイルで油分を補給していますが、それ以外は普通の乳化性クリームを使っています。
出品者の方もそんな感じでお手入れされていたようです。
試着をせずに靴を購入したのも今回が初めてだったので、多少の心配はありましたが無事ジャストサイズを購入できました。
以前、試着でウィリアムとアヴィニョンも7がジャストだったので、そこらへんは同じサイズ感で大丈夫そうですね。
パラブーツ プレヴェールのまとめ
ドレスラインながらも魔改造(失礼)により、カジュアル仕様の最強全天候型シューズへと変貌を遂げた今回のプレヴェール。
雨にも汚れにも傷にも強いと3拍子揃った革靴です。
初めてのパラブーツにしてはなかなか偏った選択をした気がしないでもないですが、パラブーツ人気の理由を身をもって実感することになりました。
スニーカーのように使え、街歩きに最適な革靴、パラブーツ。
これはいよいよウィリアムが欲しくなってきました。
追記:ブロセントさんにお願いして黒に染め替えちゃいました。
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