半年以上前になりますが、今年3月に伊勢丹メンズ館で開催されていたHAN SHOEMAKERのトランクショーに行ってました。そんでもってオーダーしてました。そしてオーダーした靴が届きました。
あれやこれやという間に時は経ち、既に半年以上前の情報で大変恐縮ですが、HAN SHOEMAKERトランクショー参加レポートとなります。
後編(?)では届いた靴のレビューもしようと思いますんで、そちらも乞うご期待です。
HAN SHOEMAKERとは!
グッドイヤーウェルト製法によるMTOを中心とした日本の革靴ブランドです。
代表のハンさんは、元々ハンドソーンウェルトによるOEMも請け負っていた、手製靴の職人さんでもあります。月並みな表現ですが、手製靴の職人によるグッドイヤー、というところにHAN SHOEMAKERの特徴があります。グッドイヤーにも関わらず、ハンドソーンのような柔らかい雰囲気を持つ革靴を作られています。
以前は浅草にアトリエを構えていましたが、2022年8月に山梨へと移転されました。山梨にあるアトリエの他、各地で開催するトランクショーでオーダー可能です。
トランクショー!
事前にちゃんと予約もして、しっかりオーダーする気で参加してきました。でも興奮しすぎてあんまり写真は撮れませんでした。反省してるんで許してください。
サンプルシューズ!
百聞は一見に如かず。まずはサンプルシューズをご覧ください。
ため息出ますね。
まず思い浮かぶ感想は、英国的でクラシックなドレスシューズであるということ。奇をてらわない、オーソドックスなスタイルが最高です。
かと言って、ゴリゴリのドレスシューズというわけではなく、デニムにも合わせられるような柔らかい雰囲気をあわせ持っています。
一見して特徴的なところはありませんが、だからこそ目を引く美しさ。シンプル故に美が宿る、そんなアジア的な美しさのある靴です。
フィッティング!
実物見てもいい靴だなぁ、いいなぁ、欲しいなぁ。という思いの中、フィッティングサンプルを試着します。
HAN SHOEMAKERで選べる木型は、ラウンドトゥ、チゼルトゥ、ローファー用の3種類です(2023年3月時点)。
今回はオックスフォードのラウンドトゥかローファーで考えていたので、足の計測後、まずはラウンドトゥのサンプルから試着。
フィッティングサンプルはほどよく履き込まれており、馴染んだ時の感覚で試着できます。遠慮なく歩き回れるのも嬉しいですね。
肝心の履き心地ですが、なんとも柔らかく優しいフィッティングです。フィッティングサンプルが馴染んでることもありますが、それを差し引いてもグッドイヤーとしてはかなり柔らかい履き心地でした。
足全体にバチッとフィットするんですが、タイトだとはあまり感じないんですよね。カカトの抜けもあまり感じませんでしたが、カカトが小さく作られてるわけではなく、なんというか包み込むような感覚のフィット感です。
羽根はガッツリ閉じてますが、オーダー時にはV字にカットすることで羽根の開き具合を調整できるとのことです。
横から見るとこんな感じ。
フォーマル度の高いパンチドキャップトゥではありますが、ジーンズにも違和感なくハマってます。むしろこの組み合わせめちゃめちゃ良くないですか?パンチドキャップトゥでもよかったなぁ。
続いてはローファーの試着。
ややロングノーズでカジュアル過ぎない木型。
ローファーは開発になかなか苦労されたようで、ハンさんの拘りが詰まったものに仕上がっています。
まず、ヒール部分のソールをやや凹ませているとのこと。カカトを沈み込ませることでカカトのフィット感を高める工夫です。
そして、ヒール部分の芯材を踏まず部分まで伸ばしており、足裏全体のフィット感を高めているようです。
たしかにラウンドトゥの木型に比べると、足裏全体に立体感を感じます。カカトも小さいわけではないんですが、抜け感はほとんど感じませんでした。
ちなみに、基本的には乗せ甲などによる木型調整は行なっていなかったように思います。
アッパー!
アッパーは常時選べるものと、その時々に選べるものがあるとのことです。ちなみに のすけ は基本スタンダードなレザーにしか興味ないんで、常時選べるものしか見てきませんでした。役立たずですまんな。
気を取り直して、まずはスムースレザー。
黒はワインハイマーのボックスカーフ、茶系はゾンタのオールドイングランド(たしか)です。
お次はスエード。
チャールズ・F・ステッドのスーパーバックと銀付きスエードのヤヌスカーフです。ヤヌスカーフはアップチャージとのこと。
その他、常時選べるもの以外にはシボ革などがあったと思います。シボ革好きの方々、写真撮り忘れてすんません。
ソール!
ソールは写真撮れてないんで、文章のみでお送りします。
ソールは基本的にレンデンバッハのオークバークソールで、ヒドゥンチャネル仕様です。ハーフラバーとトゥスチールはオーダー時に取り付け可能。
また、ローファー以外はフィドルバック、ローファー以外はフラットが標準仕様となっています。
まとめ!
以上、HAN SHOEMAKERのトランクショー、というかオーダーについてお送りしました。
インスタで心惹かれましたが、実物は画像で見るよりもオーラを放っていました。オーラをビンビンに放ってるわけではないんですが、なぜか目を引かれてしまうような静かな存在感があります。ほぼ芸術品です。
ハンさんとは色々お話しさせてもらったんですが、めちゃめちゃ良い方でした。とても柔らかなお人柄で、その柔らかさが靴にも反映されているのだなと妙に納得しました。製靴に対しても強いこだわりというか熱意も感じたので、トランクショーの時点でリピートしたいくらいの心持でした。
次回は実際にHAN SHOEMAKERでオーダーした革靴をご紹介しますよー!
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