記事にしてると思ってすっかり忘れていた、KOKONの履き心地をレビューしていきます。
履き下ろしたのが2022年5月なんで、期間は2年弱、回数としては50回くらい履いてます。
感覚としてはもう少し馴染む気配も感じつつ、ここからの変化はほぼ無いだろうなというところ。
まずは簡単にKOKONのおさらい
石川県金沢市にある、主にパターンオーダーでのオーダー靴を取り扱うお店です。「KOKON」という名前のお店は金沢に一店舗しかありませんが、提携店が名古屋、横浜、富士にそれぞれあります。
のすけ が今回オーダーしたのは、407というパンチドキャップトゥのモデル。ちなみにアッパーはワインハイマーのボックスカーフです。
木型は細身のラウンドトゥである、KO-N1というラスト。KOKONではいくつか木型がありますが、最も細い木型の1つです。感覚的には一般的なウィズE〜Dの間くらいでしょうか。
のすけ の場合、足の実測26cmに対し、KO-N1のサイズ7でオーダーしました。
詳細は以下ご参照ください。
フィッティングレビュー!
さて、肝心の履き心地ですが…
安心感のある快適なフィッティングです。
気持ちよさを感じるわけではないのですが、しっかりと足をホールドしてくれて安定感のある履き心地です。靴の中で足が動くということはありません。
適度な締め付け感はありつつも、タイトというほどでもないので、いろんな気分に対応できるフィッティングですね。
履いててストレスを感じることがほとんどありません。それが一番大事ですよね。
内羽根のパンチドキャップトゥで見た目的にも汎用性が高いので、ついつい手が伸びてしまう靴です。
カカトのフィット感!
KOKONの木型における最たる特徴は、カカトのフィット感。所有する靴の中でもトップクラスです。
ほんとにカカト抜けないんですよ。履いてて気持ちがいいです。
カカトのフィット感高い靴履いてると、カカトが抜けるって地味にストレス蓄積されてるんだな、と思い知らされます。カカトが抜けないと気分も上がります。
履き始めこそガチッと食い付いてくるようなフィッティングでしたが、ある程度返りがついてきてからは自然に付いてくるようになりました。
これが1番すごいんですが、履き始めもカカトは痛みませんでした。わりと違和感なく履き始められた印象です。
カカトを小さくすれば食い付きが良くなるのは明々白々なのですが、その代わりキツさや痛みを感じる可能性も高まるわけです。でもこの木型はその辺りのバランスがうまくとれているんじゃないかと。さすがKOKON。
羽根の開き具合も完璧!
甲低の皆様、朗報です。
大抵の靴で羽根が閉じきる のすけ ですが、KO-N1ではキレイに羽根が開いてくれます。しかも角度が完璧。
甲薄にとっての救世主確定です。
二の甲のフィット感としても、締めつけを感じることなくボールガース全体でフィッティングさせるような木型になっています。
トゥは捨て寸ギリギリ
ショートノーズな見た目通り、捨て寸はほとんど余裕ありません。
正直、足の形によっては合わない人もいるかもなーとは思います。
のすけ も右足小指側に乗せ甲してもらいましたが、馴染むまでは圧迫感ありました。馴染んできたら軽減されましたけどね。それでも指先の圧迫感は多少感じます。
サイズは7じゃなくて7.5でもよかったかも?と今でも思います。サンプルシューズだと7でも指先詰まってる感じしなかったんですけどね。アッパーの違いとか個体差もあるんでしょうか。
もうほぼ馴染みきったと思うのですが、ここからもう少し楽になる余地があるのかもしれません。今後も様子見しつつ、状況変わったら再レビューしたいと思います。
ワインハイマー、好きです
履き心地とは直接関係ないですが、アッパーについても少しだけ。
今回、初めてワインハイマーのボックスカーフが使われた革靴を履きましたが、なかなか好みのレザーです。
素の状態だとツヤと光沢はほとんどなく、かなりマットな印象です。ただ、クリームを塗りこむと控え目なツヤで透明感のある表情が生まれます。
青味のある黒というところもいいですね。他の靴と比べないと分からないのですが、確かに青っぽい黒です。
シワは細かく入っているので、履いているときはあまり目立ちません。ただ、シワの前後が若干盛り上がっており、クロムエクセルっぽい質感になっています。この辺は好み分かれるかもしれません。
まとめ!
いつでも履けるという安心感、どんな気分にも対応できる安定感。どちらも抜群に兼ね備えたKOKONです。
現状の所感ですが、アンダー10万円の革靴であればKOKONが最適解ではと思います。
パターンオーダーなんで、素材もスタイルもある程度自由にカスタマイズできますからね。もうKOKON履いときゃ間違いないのでは?
のすけ も雨用にスエードかオイルレザーで一足検討中です。
オーダーできる地域限られているのが玉にキズですが、機会あれば是非試着して欲しいですね!
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