【革靴】エドワードグリーン カドガンのレビュー!内羽根セミブローグの定番にして名作にして傑作!!

革靴

前回の記事でも書いたとおり、念願叶って遂に のすけ の元にもやってきたEDWARD GREEN(エドワード・グリーン)のCADGAN(カドガン)をレビューしていきます!

そういえば、前にこんな記事も書いてましたが、いつの間にか有言実行してました。行動力には定評のある のすけ です。

EDWARD GREEN(エドワードグリーン)とは!

エドワードグリーンといえば、ジョンロブと並び称されるほどの英国靴最高峰の一角です。現在のジョンロブがほぼフランスブランドであることを考えると、英国靴筆頭のブランドと言っても過言ではないかもしれません。

エドワードグリーンの歴史とかちゃんと書き出すとそれだけで記事一つくらいになりそうなんで、今回はサクッといきますよ。

エドワードグリーンは1890年に革靴の聖地、ノーザンプトンで創業した靴ファクトリーです。ちなみに創業者はエドワード・グリーンさんです。そのまんまです。

創業からしばらくは自社ブランドではなく、他社のOEMを担うメーカーでした。

そうこうしてるうちに気付けば経営破綻寸前まで追い込まれたエドワードグリーン。そこに手を差し伸べたのがイタリアの靴デザイナー、ジョン・フルスティックさんです。1983年、フルスティックさんは借金の返済額+1ポンドでエドワードグリーンを買収しました。なんだかよく分かりませんが激アツ展開なのは間違いない。

その後、フルスティックさんはラストを万人に合うように修正し、現在のエドワードグリーンにつながるコンフォータブルな革靴を完成させます。その他にも、当時の英国靴は黒ばかりだった中で茶靴の展開を始めてみたり、名ラストと名高い808ラストを生み出したりします。

しかしV字回復を果たしたのも束の間、またしてもエドワードグリーンに悲劇が訪れます。

今度はあのエルメスに目を付けられます。エルメス傘下のジョンロブの既製靴を製作したところ、その品質の高さを見込んでエドワードグリーンに協業を持ち込んだのです。その後なんやかんやあって最終的には自社株をエルメスに売却し、工場から機械、従業員や木型まで丸ごと差し押さえられることに。名作と名高い202ラストも使えなくなってしまいました。なんでそんなことになったの…?

でもエドワードグリーンはまだ終わりません。まだだ まだ終わらんよ!

旧202ラストを更に万人に合うように改良した新生202ラストなどを開発し、エドワードグリーンは奇跡の復活を果たします。神展開キタコレ。

そうして今では英国靴最高峰の地位を築き、英国を代表する靴ブランドへと返り咲きました。すごいぞエドワードグリーン!!!

ふぅ。やっと終わった…。

EDWARD GREEN CADGANのレビュー!

まずは簡単にCADGANの紹介です。

デザインは内羽根のセミブローグです。ブローギングの大きさや配置のバランスが絶妙で、まさにセミブローグの定番というにふさわしいデザインです。

アッパーはブラックのカーフです。エドワードグリーンといえばのダークオークアンティークとも悩みましたが、なんとなく黒のほうがかっこよく見えました。そしてダークオークアンティークは在庫切れでした笑

サイズは7.5でラストは82ラストのDウィズです。82ラストのカドガンて意外と珍しい気がしますんで、この辺の詳細は後述します。

ブローギング!!

まずはやっぱりブローギング見とかないと。穴があったら見てみたい。

ということで、まずはメダリオンです。

エドワードグリーンといえばこのメダリオン!!名前とかは分かりませんが、とにかくかっこいいです。

穴はわりと小さ目で間隔もあまり詰まってないので、華美な印象は受けません。アッパーが黒ということも相まってパッと見ではあんまり目立たないように感じます。

引きで見るとこんな感じ

いや引きで見ても普通にメダリオンありますね。でもメダリオーン!!って感じはあんまりしないです。足元に持ってきたらワックスのせないかぎりはそんなに目立たないのでは?靴好きだからそう思うだけ??

分かりづらいかもしれませんが、親穴はもちろん小穴も丁寧に穴があけられてます。さすがエドワードグリーン。

そしてなんといってもやっぱりバランス感が秀逸です。親穴と小穴の大きさ、穴と穴の間隔、メダリオンとパンチドキャップトゥとの間隔、全てのバランスが高次元でまとまってます。もうこのバランス感がベストだわと思わせる出来栄えです。

トゥだけでなく、全体的に見ても穴のバランスやピンギングとの位置関係など全てがパーフェクト。パーフェクトだウォルター。

82ラスト!!

エドワードグリーン、特にカドガンとかの内羽根のモデルに関しては202ラストを採用しているケースが多いように思いますがいかがでしょうか?82ラストって202ラストの後継として開発されたはずなんですけど、エドワードグリーンって今でも圧倒的に202ラストのモデルのほうが多くないですか?日本だけこんな状況なの?

まあでも202ラストのほうが英国靴っぽい雰囲気あるんで、202ラストのほうが人気なのは分かります。のすけ も見た目だけでいったら正直202ラストのほうが好みです笑

まあでもこのカドガンは82ラストのDウィズですけどね!

そんな82ラストですが、前述の通り、名作202ラストの後継として開発された木型です。具体的には202ラストの特徴である、インサイドストレート・アウトサイドカーブやラウンドトゥを受け継ぎながらも、よりシャープな印象となるよう微妙にロングノーズで細身な木型になってます。スタイリッシュかつモダンな木型、てな感じのコンセプトでしょうか。

スタイリッシュ!

202ラストは試着しかしたことないんですけど、202ラストよりも甲は低く幅も細いです。なんなら踏まずやカカト周り含め82ラストのほうが全体的にコンパクトな印象。

後ろから見てもスタイリッシュ!

202ラストのDウィズ試着したときは、同じ7.5でも羽根は閉じるし、カカトも別に食いつきは感じませんでした。特に、エドワードグリーンはカカトの食いつきがすごい!みたいな話で期待してた分、全然食いついてこないじゃん…とヘコんでました。期待値が大きかったからかもしれませんが。

その点、82ラストは羽根もいい感じに開きますし、カカトもちゃんとついてきます

かかとも中々小振りです

そして前から見てみると意外と捻れてて驚きました。

インサイドストレートアウトサイドカーブに注目されがちだからなのか、エドワードグリーンの木型ってあんまり捻じれに言及されてない気がするんですが、しっかり捻れてます。他のラストはどうなんだろ?

オークバークソール!

買う前は普通の?レザーソールを使ってるのかと思ったら、レンデンバッハのオークバークソールを使ってるみたいです。

VASSのソールみたいにJRのロゴがないんで、ホントかどうかは分かりませんが、たぶんそうなんでしょう笑

これはVASSのソール

レンデンバッハの耐久性など、その素晴らしさはVASSで体感してるんで、期待は高まります。

あと一つ気になったのが、なんかソールが膨らんでる気がするんですよね。

伝われ…!

画像だと伝わりづらいとは思うんですけど、ソールの中央にむかってモコッと膨らんでます。見た目的にはめちゃめちゃエレガントです。

この立体感が履き心地になんらかの影響を及ぼすのかは分かりませんが、機能的にも期待したいところ。

まとめ!

さすがはセミブローグの定番だけあり、非常に完成度の高い一足です。

82ラストも足に合ってるのか快適に履けそうな雰囲気なんで、履き心地にも期待です。

それにしてもマジでかっこいい。しつこいようで申し訳ないんですけど、マジでかっこいいですこれ。

カドガンにはトゥスチールとかなんとなく似合わない気がするんで、このまま履き下ろしちゃおうかなーなんて思ってます。履き心地とかも後日ちゃんと記事にしようと思いますんで、乞うご期待!!

追記:履き心地のレビューは↓からどうぞ。

【革靴】エドワードグリーン カドガンの履き心地をレビュー!82ラストは甲薄の救世主となり得るか!?
今回はエドワードグリーンのカドガンの履き心地をレビューしていきますよ。 履き下ろしてから一年ちょっと経過するカドガンですが、履いた回数としてはたぶん35回くらいかと。ペーストしては月2,3回くらいですかね。たぶん。 まだまだ馴染む余地はある...

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