革靴に興味を持ち始めたころは「フィッティングなんて足が痛くなければいい」くらいに思っていました。
しかし色々な靴を履いていくうちにより良いフィッティングを求め、ついにはオーダーシューズに手を出してしまう人間がここにいます。
こんにちは、のすけです。
「いつかはオーダーシューズを!」なんて思っていた頃もありましたが、意外にも早くその時期は訪れたようです(ビスポークではないにせよ)。
まあでも足に合わない靴を買い集めて売るよりも、早いうちから気に入った靴を買った方がいいからね!
しかもセールで15%OFFで買えたし!
よ!買い物上手!
ブロセントとは!
ブロセントは某革靴セレクトショップで働かれていた清水さんと、某シューケアブランドで働かれていた本間さんがタッグを組んで誕生したお店です。
オーダーシューズをメインに取り扱うお店ですが、靴のリペアやアッパーの染め替えなども行っているとのこと。
オーダーシステムとしては、元々の木型に乗せ甲などでフィッティング調整を行う、所謂パターンオーダーになります。
甲の高さや幅を大きくする場合には、片足3か所(両足で6か所)まで乗せ甲をして調整可能です。
また幅が細い、甲が薄い方は特注のインソールで調整可能になっています。
ここのオーダーシューズ最大の特徴は、熟練のカラリストである本間さんによる「フリーカラーシステム」です。
通常オーダーでアッパーを選ぶ場合、何色か用意されている中から選ぶのが一般的ですが、ブロセントではオーダーした方の好みに合わせてアノネイ社のヌメ革を染色してくれるんです!
フリーカラーシステムにより茶色などの濃淡の調整はもちろんのこと、他ではあまり見られないグリーンやパープルといった色にも染色可能になっています。
またミュージアムカーフ風に染色するといったことも可能とのことです。
しかもフリーカラーシステムはオプション料金なしで対応してもらえるとのこと!
これはお願いしない手はないですね。
また木型にも相当なこだわりをお持ちのようです。
清水さんが以前働かれていたT社もフィッティングにこだわっているお店ですので、そこで得られた経験をもとに生み出された木型は調整しなくても足にフィットします。
そこから更に経験豊富な清水さんが調整するわけですからね。
気になるお値段について、HPでは80,000円(税抜)と記載がありますが、これは既に諸々のオプションが含まれている金額になります。
ここからソールをダイナイトソールに変更したり、靴箱を無しにしていくともう少し金額を抑えることも可能になっています。
ちなみにブロセントでは既成靴であってもインソールを使った調整を行ってもらえます。
フィッティングを見て靴に合ったインソールを作成してもえるので、靴を買ったけど少し大きかったという方はこちらも試してみるといいと思います。
ブロセント ソフィア
まずは簡単に今回オーダーしたソフィアの紹介です。
デザインはセミブローグタイプのサイドエラスティックになります。
ブロセントで展開しているサイドエラスティックは、ダイヤモンドキャップの「マリア」と、一般的な横一文字キャップの「ソフィア」の2種類です。
今回は「ソフィア」にメダリオンをオプションで追加し、セミブローグタイプに変更しました(どんだけブローグ好きなんだよ)。
木型はラウンドトゥとセミスクエアトゥの2種類があります。
ラストの形状はトゥ以外に違いはないとのことなので、好みで選べばいいでしょう。
サイズ調整をしていますがベースのサイズは7.5です。
アッパーはアノネイ社のボカルーです。
「ブロセントの最大の魅力はフリーカラーシステム!」なんて言っておきながら、今回はフリーカラーシステムをお願いしていません・・・。
冒頭でも書いているとおり、今回はセール時期に購入したのですが、フリーカラーシステムはセールの対象外だったためお願いできませんでした・・・。
次こそは絶対フリーカラーシステムでお願いします!
フィッティングについて
フィッティング調整を行う前にサンプル靴を履くのですが、この時点で既に気持ちのいいフィット感です笑
ポールジョイントの位置もしっかりと合っていますし、踵回りもフィットしています。
そして驚いたのが踏まず部分。
清水さんによると、踏まずの部分にも芯材が入っているとのことで、突き上げるというよりも、しっかりと踏まずを支えてくれているような絶妙なフィット感になっています。
木型も中心線を踵からつま先にかけて内側にカーブするように設計されているとのことで、足全体をしっかりと捉えているようなフィット感ですね。
のすけは甲が薄いので、特注のインソールを作成していただきました。
足全体のインソールと前半部分だけのインソールの2枚を作成し、前半部分だけインソール2枚分となるように調整していただきました。
そして甲を狭くした分、小指部分がキツくなってしまったため、乗せ甲で幅出しをしていただきました。
このように柔軟にウィズの調整に対応できるのがオーダーシューズの強みですね。
キューバンヒール
一般的な革靴のヒールは上から下に向かって真っすぐに落ちていきます。
しかし、ブロセントだと下に向かうにつれ細くなっていくキューバンヒールが標準仕様になっています!(通常のヒールも選択可能です)
キューバンヒールはビスポークなどに見られる意匠で、通常のヒールよりもドレッシーさを演出できる手の込んだ形状になっています。
履き心地などに関係のある部分ではありませんが、こういう細かい意匠はテンションが上がりますね!
ソール
ソールはレンデンバッハ社のオークバークソールが標準仕様となっています。
レンデンバッハが標準仕様とはなんとも贅沢ですが、今回はサイドエラスティックなので、ソールの返りを優先して柔らかめのレザーソールにしました。(こちらのソールだと金額は-1500円になります)
また、つま先にはオプションでトライアンフを付けてもらってます。
トップリフトはタイヤメーカーであるコンチネンタル社製のものになります。滑りづらく、減りにくいとのことなので今後どのように効果を表すか楽しみです。
ブロセント ソフィアのまとめ
ソフィアを注文したのが今年の1月中頃、受け取ったのが3月初旬だったので、まだ手元に届いてから1ヶ月半くらいです。新型コロナの影響もあり、まだ履き慣らし程度ですが、履き心地はいい感じです。これから履き込んでいくにつれ、どのように変化していくのか楽しみですね。
ちなみに、のすけのオーダー内容でお値段はシューツリーを含めなければ80,000円程度です。
セールの時に買ったんでもう少し金額抑えられるかなと思ったんですが、けっこうフィッティング調整をお願いしたんでこの位の金額になりました。
しかし!のすけは全く後悔していません!むしろ今度はフリーカラーシステムでお願いしたい!
ちなみにブロセントのHPでは定休日の水曜日を除き、ほぼ毎日ブログを更新されています。
ブログでは過去のオーダー事例や、オーダーの際のポイント、フィッティングに関するアドバイスなど多くの情報を発信しています。
ブロセントでオーダーを考えていない方でも楽しめると思いますので、是非一度見てみてください。
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