【革靴】VASSの外羽根フルブローグをレビュー!ロベルト・ウゴリーニ氏の作成したFラストによる一足!

革靴

先日、開封の議を行ったVASS SHOES(ヴァーシュシューズ)の外羽根フルブローグをレビューしていきたいと思います!モデル名はVASSからのメールだと001060との記載があります。

まだ試し履き程度しか履いていないので、今回は靴のデティールなどについて紹介していきます。

VASSとは!

VASSは1975年にハンガリーのブダペストにてラズロ・ヴァーシュによって創業されたシューファクトリーです。
日本ではハインリッヒディンケラッカーと並び、東欧の名靴として知られています。
とはいえ、ジョンロブやエドワードグリーン、オールデンなどに比べたらまだまだ知名度の低いブランドです。

創業者のラズロ・ヴァーシュ氏は国際靴職人技能コンクールで優勝するなど、高い技術力を持つ職人です。
またヴァーシュではフルハンドメイドの10分仕立てにこだわっており、雑誌などで「世界最高の既成靴」と称賛されるほどの技術を持つファクトリーです。

またイタリアの靴職人、ロベルト・ウゴリーニ氏が作成した木型をもとに作られる、東欧靴なのにイタリアンテイストの革靴もラインナップされているのも特徴です。

東欧靴というとハインリッヒディンケラッカーのように、つま先や踵がせりあがったような靴が特徴です。
もちろんTHE 東欧靴というようなモデルのほうがラインナップ的に多い感じもありますが、日本ではイタリアンテイストのモデルのほうが人気があるようですね。

それもそのはず、VASSとロベルト・ウゴリーニとのコラボは伊勢丹のプロデュースにより実現したものです。
この二つを引き合わせるとは、伊勢丹すごいな。

ちなみに以前は伊勢丹でVASSの取り扱いがあったようですが、現在は取り扱っていないようです。

VASS 001060のレビュー!

まずは簡単に001060の紹介です。

デザインは外羽根のフルブローグです。ちなみにVASSでは外羽根フルブローグのことをBudapestと言うようです。

アッパーはミュージアムカーフです。VASSではタンナーを明言していませんが、非常にキレイな革が使用されているように思います。まだ履き下ろしていないので、どのようなシワが入るのか気になるところですが、キメ細かいシワが入る予感がプンプンします。

内窓の枠が手書きってどういうこと笑

サイズは前回の記事でも軽く触れましたが、40.5を注文したはずがソールとシューツリーには40と書かれています。ただ、靴の内窓には40.5と書かれているのでもう何が何だか分かりません笑
まあでも内窓に40.5とあるので、恐らくサイズは40.5だと思います。

Fラスト

ブランド紹介でも軽く触れていますが、VASSではロベルト・ウゴリーニ氏の作成した木型を使用しているモデルがあります。

この靴に採用されているFラストもロベルト・ウゴリーニ氏によって作成されたものです。ちなみにFはウゴリーニ氏の出身地であるフィレンツェの頭文字をとったものとのこと。

ウゴリーニ氏が設計した木型とあって、横から見るとイタリアンテイストな色気のある靴に仕上がっているのが分かると思います。

ウゴリーニ氏が設計した木型はFラスト以外にUラストとKラストがありますが、Fラストは日本人向けに設計された木型になっています。

Fラストは、比較的細めの幅と高めの甲が特徴です。
幅は細いのですが甲が高めにとられているため、履いた感じは見た目よりもゆったりと履ける感じです。

また土踏まずをしっかりとサポートしてくれるのも特徴です。試し履きした感じでは、土踏まずを突き上げてくるというよりも、隙間なくピッタリと支えてくれるようなイメージです。

見てください、このねじれ。
まるでビスポークのような作りになっています。

このねじれによって絶妙なフィット感を生み出しています。

ソールはレンデンバッハ!

VASSのレザーソールはレンデンバッハが標準仕様っぽいです。

各所で「とにかく耐久性に優れている」とか「しなやかな履き心地」とか言われている、あのレンデンバッハです。

レンデンバッハのソールを使用した靴は初めてなので、実際に履き下ろしたときにどのような履き心地になるのか楽しみです。

ヒール部分は東欧靴らしく飾り釘があしらわれています。

それはともかく隠す気のないヒデゥンチャネルが気になります笑
これなら別にヒデゥンチャネルにしなくてもよかったんじゃないかなと笑

シューツリー

VASSの靴を購入すると純正のシューツリーもセットでついてきます。

シューツリーを見ても木型の美しさが分かるかと思います。

シューツリーもしっかりねじれています。

靴もねじれてるしシューツリーもねじれてるしでシューツリーの出し入れが大変です笑
このシューツリーは他のと違ってバネ部分も木で出来ているので、それも関係するかもしれませんが・・・笑

まとめ

木型も美しいし、ブラウンのミュージアムカーフも美しい、非常に美しい仕上がりの一足になっています。
ただ、一足一足手作業で作られていることもあり、作りが雑な箇所はけっこうあります笑

ハンドソーンといえでも国産靴やイギリス靴などを想像すると、ちょっとがっかりするかもしれません。
しかし、しっかりと手作業で作られているんだなと感じる一足です。
手作業の温もりみたいなものを感じられると言い換えてもいいかもしれません。

ちなみに今更ですがこの靴、若干大きい気がしています笑
正確にはレングスに関しては問題なさそうなんですが、しっかり紐を締めると羽根がピッタリと閉じします笑
ハンドソーンなので沈み込みに関してはそこまで気にしなくてもよさそうですけどね。

ブロセントさんでトゥスチールをお願いしがてら、インソールかタンパッドで調整してもらおうかなーと思ってます。
どちらにしろトゥスチールはつけようかなと思っているので、履き下ろしはもう少しお預けになりそうですね。

追記:ブロセントさんでサイズ調整とかしてもらいました!

追記2:履き下ろしました!

 

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