少し前までは、レザーソールなら条件反射的にすぐトゥスチール付けてましたが、ここ最近買った靴のほとんどはトゥスチール付けてません。
以前書いたように、トゥスチールつけるべきか否かという問題は、革靴好きなら何度か直面する問題だと思います。
もしかしたら答えもその時々によって変わるのかもしれませんが、2022年11月現在の のすけ の答えを書いておきます。
レザーソールの感触を味わいたい
個人的トゥスチールの最大のデメリットは、蹴り出すときのジャリッと感です。いやまあ慣れちゃえばなんてことないんですけど。
ただ、レザーソールの感触を久しぶりに味わうと、やっぱりいいもんだなと思うんですよね。なんというか心持ち足取りも軽やかになった気もします。たぶん気のせいですけど。
スチールって基本的に履き下ろす前に付けるんで、せっかくのレザーソールの感触を味わえなくなっちゃいます。それってもったいない。
だったらトゥが削れすぎる前まではレザーソールにして、良きタイミングで補修してもいいのでは?と思います。
ある程度履いてからの修理となると、レザーかラバーでの補強が一般的。レザーで補強もアリなんですが、この時点でソールの返りがついてないことも多いんで、のすけ はラバーで補強してます。ラバーなら歩くときの感触も気になりませんしね。
トゥってそんなに削れないよね
トゥスチールの一番のメリットは「トゥの削れを防ぐ」です。つま先に金属付けてるんですから、ちょっとやそっとのことじゃ摩耗しません。
ただ、トゥが一番削れやすいのって、返りがついてない履き始めなんですよね。ある程度履き込めばトゥの削れるスピードも緩やかになっていきます。
ここで一度、なぜトゥが削れて困るのか、という基本に立ち返ります。
トゥが削れていき、ウェルト部分まで削れるとオールソールのときにウェルトの交換も必要になります。ウェルトの交換となると費用もそれなりにかかるし、アッパーにダメージを与えてしまい、オールソールできる回数も減ってしまう、というわけです。
つまり、本質的には「つま先の摩耗」よりも「ウェルトの摩耗」が起こらなければいいわけです。
じゃあそこまでトゥの削れに敏感にならなくてもよくない?
体感としては履き下ろして10〜15回くらい着用すると、トゥの削れがウェルトにかかりそうになります。
ここまできたらトゥスチールでガチガチに保護する必要もないと思うんですよね。その時のコンディション次第でレザーかラバーで補強すればいいんじゃないかと。
履き始めの時期さえ乗り越えれば、トゥなんてそんなに削れないんですよ。
トゥスチールが似合わない靴もある
完全に のすけ の趣味の問題だと思いますが。
一時期はかっこいいと思っていたトゥスチールですが、2022年11月現在の心境としては、かっこいいとは思いません笑。また変わるかもしれませんが。
ただ、かっこいい悪いという以前に、靴によってトゥスチールが似合う似合わないがある、という意見はおそらく変わらないと思います。
具体的に言うと、ドレッシーな革靴にはトゥスチール似合いません。内羽根のストレートチップやホールカットとかには、ラバーやレザーで補強したほうがドレッシーな見た目を損なわないと思うんですよね。
逆にカジュアルな革靴であればトゥスチールもアリかと。特にVASSやHeinrich Dinkelackerなんかの東欧靴とトライアンフの組み合わせはめちゃめちゃかっこいいと思います。むしろトライアンフを装着すべき案件です。
でも、のすけ の所持する革靴はほぼドレスシューズです。そうなると必然的にトゥスチールつけなくなるんですよね。
それでも初心者にはトゥスチールがおすすめ
それでもやっぱり、本格革靴に興味を持って日の浅い方なんかにはトゥスチールをおすすめします。
なんだかんだ言っても、とりあえずトゥスチールつけときゃ安心ってのは不変の事実です。
しかもトゥスチールはつけるタイミングがハッキリしてるんで、いつつけようか迷うこともありません。トゥラバーだとつけるタイミング見極めないといけないですからね。
最初の何足かはトゥスチールにしといて、トゥスチールに違和感を覚えるようであればラバーやレザーに切り替えるって感じでもいいかと。
トゥスチールが気に入らない場合、修理屋さんに持ってけば外してくれるところもあるみたいですしね。
まとめ!
色々と御託を並べましたが、もう個々の好きなようにすればいいと思うんですよね。
トゥとウェルトを保護するという観点で言えば、スチールでもラバーでもレザーでもちゃんと保護できると思います。
また革靴によって方法を変えるというのもいいと思います。
のすけ も基本的にはラバーが多いですが、この前買ったマニュファクチャーズのローファーはスチールでお願いしてます。ローファーだとつま先ゴリゴリ削れそうなんで、ガッチリと補強してもらってます。返りがついてきたら外すかもしれませんが。
一つの方法に囚われず、自由に革靴を楽しみたいなと思う今日此頃でした。
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